2012年01月18日

安納芋(アンノウイモ)の石焼き芋

 夕刻になると近所にリヤカーで石焼き芋屋さんがくる。でも石焼き芋とは書いてなくて安納芋という看板をあげている。どんなものか見せてもらうと、ニワトリの卵の半分くらいの大きさの芋。ネットで調べてみると安納芋はサツマイモの仲間で種子島特産。10個で500円。おいしそうだったので買ってみた。皮ごとたべるのがいいという。めちゃくちゃうまかった。
 サツマイモとしては信じられないほど甘く、ねっとりした食感で、こげめの燻味も香ばしい。
 焼き芋屋さんに聞くと、農家で小さすぎてはねものになるものを安くゆずってもらって焼いているという。

 スーパーに行くとサツマイモコーナーに安納芋がならんでいた。1個200円で他の芋と比べると、かなり割高感があるのだけど、焼き芋屋さんのとくらべると何倍も大きい。こぶし二つ分くらいある。そんでこの芋で焼き芋を作ってみることにした。
 ネットで調べてみると、ヤカンや土鍋に小石をひいて石油ストーブやガスコンロで焼くのが一番よさそうなのだけど、空だきしてよい鍋も小石も手元にはないし、あまりお金をかける気にもなれなかったので、オーブンを使うことにした。

 焼き芋用の表面が黒いアルミホイルなるものがあり、2メートルで200円とかなり高いのだけど、効果抜群ということなのでこれを使うことにした。芋も洗ってぬれたままホイルでくるみ、オーブンにほりこむ。
時間は適当だけど250℃で20分。200℃に下げて50分。途中で一度、芋の上下をひっくりかえす。普通の銀色ホイルだともっと時間がかかり1.5時間くらいかと思う。

 タテに真っ二つに切ってみたが、ちゃんと芯まで火が通り、栗きんとん状になっている。食べてみるとまちがいなく安納芋の焼き芋になっているし、買った焼き芋と同じかそれ以上に甘い。90点をあげてもいい。
 ただし焦げ目があまりついてなくて燻味に乏しい。石焼き芋特有の、焦げ目も味を決める重要な要素だったりする。仕上げに再びオーブンの火力をあげて焦げ目をつけたほうがよいのかも。もうちょっと実験が必要だな。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2012年01月09日

7日のワークショップの補足

 7日の講座で「本に出ているX氏は○○さんのことですか」という質問があり返答しなかったけど、それについて少し補足しておきます。
 私がX氏の研究会にかかわっていた時期、X氏は師弟関係というものを否定していたのね。導師と弟子という役者像にはまって、たがいにそれを演じることに耽溺する関係は悪しき習慣とみなしていた。目覚めだの解脱だのの修行といいながら、結局その型を演じるだけのパターンにはまり、ますます深い眠りに落ちていくんだと。
 「偉い先生の弟子です」というと、それだけで人が集まり分派や支部を作っていく。やがて大企業のように人を歯車にする機械的組織ができあがってしまう。
 確かにその中で暮らしていると信者や弟子は楽だったりする。名の通った看板もある。世間体も悪くない。教えも定式化されて、そのとおり教えて/教わっていけばいい。でも、それってただの機械的運動。自発的に考えることをしなくなる。参加者を型にはめて、型通りに演じる模倣機械にしてしまう。
 機械はやがて時代に合わなくなり、機械としての硬直性から崩壊をはじめ、信者もろとも自壊していく。ただしそういうやり方をしないかぎり、大きな組織は多分作れない。
 そんなわけで私がX氏の名前を出して虎の威を借り、師弟ごっこをすることを、彼は少なくとも私に対しては望まないだろうと思えるので名前は伏せています。私がおぼえているX氏はそういう人だったので。

 しかし、当時はそういうスタンスだったというだけで、今はどうなってるかしらない。昔はクローズドな集まりだったけど、今は学校を作ろうとしているという話も耳にした。そういうことを始めると昔のようにはいかない。組織というのはちょっと大きくなると、免状だしたり階級作ったりしないとうまく回らなくなるもの。
 そのフェイズには私はまったく関わっていないので、今の状況における常識を、今のX氏の生徒さんたちがこちらにあてはめようとしても、うまくかみ合わないかもしれない。
投稿者: 大澤義孝  | 幽体離脱入門