
周公百歳酒を使って鶏肉の薬膳スープを作った。
●材料(2人前)
鶏もも肉 1枚
干ししいたけ 1枚
くこの実 大さじ1
生姜 スライスを3枚ほど
ネギの青いとこ 一切れ
○調味料
ほししいたけのもどし汁 大さじ1
くこの実のもどし汁 大さじ1
周公百歳酒 大さじ2 (砂糖無添加のものを使用)
日本酒 大さじ1
塩 少々
コショウ 少々
味の素 少々
●作り方
干し椎茸はもどしておく。それを四等分にする。
くこの実も水につけてもどしておく。
鶏肉はさっとゆでる。完全に火を通さなくてもよい。表面が白くなればそれでいい。
どんぶりにゆでた鶏肉、干し椎茸、くこの実、ネギの青いとこ、しょうがスライスを入れる。
そこに調味料をすべて入れ、肉が隠れる程度に水を加える。
この時点で汁の味見をして、塩加減を確認する。
どんぶりにラップをかける。少しだけ息抜き穴をあけておく。
蒸し器にどんぶりを入れて1時間半蒸す。煮るな。蒸すのだ。
食べる直前に、ネギの青いところやショウガスライスは取り出して捨ててよい。
冷蔵庫にあった骨なしモモ肉を使ったが、スープには骨つき肉のほうが適している。手羽元肉がちょうどよいかも。
●食べた感想
周公百歳酒は苦みのある酒だし、レシピも適当だし、不味かったら悲惨なので少量で作ることにした。あまり期待していなかったけどかなりおいしいものになった。とくに風邪で寝込んだときに、このスープが出てきたらとてもおいしくいただけるはず。周公百歳酒の苦みも不快には感じない。
とはいえ、生薬の香りただよう薄塩味の薬膳スープは、ごはんのおかずには向かない。味のついた炊き込みごはんとか、ギョウザや小籠包などとなら合うと思う。
このスープは辛くもなく、やさしい味だけど、食べるとだくだく汗が出る。アルコールは蒸発して飛んでいるから、周公百歳酒の生薬成分によるものとしか思えない。
●少し見えてきた周公百歳酒の効能
周公百歳酒を飲み始めて数日。この酒は体を温める働きがある。最初は気にならなかったが続けて飲んでいると、ますますその性質が強くなる感じ。わずかな量でも今の季節だと汗が流れ出す。
こういう酒は、中医学でいうところの「寒」の体質の人が飲むのがいい。「熱」の体質の人や、「寒」でも「熱」でもない中庸の健康な人は、いくら健康酒だと歌われていようが毎日常用するのはやめたほうがいいと思う。夏ははずして冬にのむといいような気がする。あるいは夏バテのときに少し飲むとか。そんなわけで周公百歳酒を飲みつづける実験は、このあたりでひとまず休みにしよう。