本を書かねばならん、ならんのじゃ。気ばかりあせるもののちっとも執筆が進まないというよりも、ちっとも集中が続かないのだった。いくらなんでもおかしいだろう、これまでだって書いてきたのにどうしてじゃ、なぜじゃと考えていて一つの結論に至った。
それはOSが騒がしすぎるのだ。原稿を書こうと電源を入れる。そしたらメールが届いている。メールを読んだら、こんどはネットをブラウズしたくなり、ブラウザを起動したとたん最新ニュースがたくさん表示される。面白いので次から次から情報をむさぼるのだが、いつまでたっても執筆に手がつかない。やっと執筆をはじめても、デスクトップには色々と誘惑があって、ゲームやブラウザのアイコンなどが目についたり、裏で動いているアプリが更新準備ができたからアップデートしてくれとか、しょっちゅう要求を出してきたりする。Windowsは使いやすくなった。秀丸エディタもますます機能アップしてる。なんでもできる。でもねえ気が散りすぎるわけ。なんでもできるぶんごちゃごちゃしすぎなの。Windows10になってますますうるさくなった。
昔のワープロ専用機が恋しいがそれはもう無い。それに実際に今使ってみたとしたら、漢字変換能力の低さと使い勝手の悪さにおどろくはずだ。過去の思い出は美化されてるに決まってる。
ノートに手書きしてみるとけっこう集中できるので、原稿用紙への手書きもいいかもしれないと思うも、やっぱり正直言えばめんどくさすぎるのだった。
なんかいい手はないかとググッてみると、「PCは気が散って原稿が書けない」と同じ悩みをいだいている人々は少なからずいるらしい。
そしてその対応策として、DarkRoomというエディタが紹介されていた。フルスクリーンモードで使うと画面の余計な表示をすべて排除して執筆だけに集中できる。極めてシンプルな低機能なテキストエディタだけど、さっぱり進まなかった筆が、またちびちびと進み始めた。やっぱり道具は大事なんだなと思った。
2016年03月09日
今のOSは騒がしすぎて気が散る
投稿者: 大澤義孝
| コンピュータ