2020年06月14日

梅シロップの季節

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 毎年この時期になると、梅シロップを仕込む。ところが今年は梅が店にほとんど並んでいない。梅酒をつくるためのホワイトリカーも今時期にはよくみかけるのにあまり見かけない。梅の値段は去年の倍と高騰している。去年も不作だったのに今年はもっとひどい超不作だという。天候に恵まれなかったのか、あるいはコロナのせいで収穫する人を集められなかったのか……。
 店で買うのはやめてネットで買った。去年よりちと高いけど店で買うよりはだいぶ安い。古城梅(ごじろうめ)という品種を初購入。「種は小さく肉厚でジュースが多く、酸味が強く、梅酒や梅シロップに適す」とされるんだけど、ほんとかどうかはまだ不明。作って食べてみるまではわからない。甘い桃の香りが混ざったような梅の香りが部屋に漂う。この品種は香りに特徴があるらしい。
 梅の実は傷がかなり多かった。収穫前に落ちてしまったのか、コロナで収穫の人手が集まらなかったか。しかし、破棄するしかないほど傷んでいるものは5キロの梅の実の中で一つしかなかった。選別して痛みが多いものは梅酒に、きれいなものは梅シロップにした。
 梅シロップも梅酒も、おいしく作ろうと思うと気づきにくいコツがいくつかあって、知ってしまえばなんてことはないのだが、自分でみつけようとすると何年もかかってしまう。年に一度しか作れず試行錯誤できる回数が少ないからね。ネットで秘伝を探しても、この分野はコピペの嵐だし、さらにいろんなことを言ってる人が大勢いるので、どれが本当かを見抜くのは難しい。結局、自分が納得できるまで試行錯誤するしかなくて、そこにたどりつくまで時間はかかる。
 梅シロップはそのまま水で割ってもおいしいけど、ウニクムダークラムやブランデーを加え、水や炭酸で割ると実においしいカクテルになる。夏はいつもこれ。
 ところで、チョーヤの黒糖梅酒はとてもおいしい。たくさん飲みたい……。そこで、この商品名から黒砂糖で梅酒を作ればこれになると思ってしまう人がたくさんいるようなんだけど、ぜんぜん違うの。梅シロップをダークラムで割るとだいぶ近いものができる(個人の感想です)。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記