2015年05月24日

幽界でたばこを吸った

 今日、めずらしく幽体離脱した。アストラル界で無性にたばこが吸いたかった。たばこ吸いたいなぁと思っているとどこかのコンビニ店内に移動してレジの前に立っていた。目の前には行きつけの喫茶店の店長がいて、こっちの顔をみるなり自分のたばこを一本とりだすと笑顔で私にさしだした。銘柄はハイライトだった。
 だけどもたばこは歯に悪いってことでやめたのだし、数多くのデメリットが復活するし……、としばらくためらってしまったが、「あっ、そうか。ここは幽界だから無問題だわ」と正気にかえった。
 たばをうけとり、ライターも借りて火をつけた。ライターはターボライターだった。
 一服して煙りをはき出す。だけど煙はまったく出ないようだ。たばこが赤く燃えているのは見えるのだけど煙は見えない。だけどすぐにたばこを吸ったときの、とくに長いこと禁煙したあとに吸ったときの、すこしハイになる感覚、気分が軽くなる感覚がやってきた。幽界でもたばこの薬理効果はちゃんと発現する。これは前々から知っていたことで、たばこに限らずアルコールやほかの薬でも効果がある。
 たばこを吸いながら町を散歩。ひさしぶりに空を飛んでみた。ちゃんと上空から家々の屋根をながめているようにみえるんだけど、はたしてこれは現実世界の家の屋根と一致するんだろうかなどと考える。似ているぶぶんもあるし、似ても似つかない部分もある。
 しばらく飛行していると、町が廃墟に変わり、ジャングルに覆われてしまった。なにごとかと思い地面に降りた。日本のどこかの町だけど、人はいなくて廃墟になっている。学校校舎のような建物がそばにあり中をのぞいてみるとマンモスがいた。本当のマンモスがどんな姿なのか知らないけど、幽界でみたマンモスは背がやけに高かった。たばこの葉の色をした、つやの無いボサボサの毛で覆われていて長い牙があった。それから臭い。動作はのんびりしていて、あまり危険そうではないんだけど、徐々に距離をつめてくるし犬がなつくような感じでもないので私は逃げた。
投稿者: 大澤義孝  | 幽体離脱入門