2015年06月13日

漢方って効くのかしら?

 周公百歳酒に使われる生薬の、原料と効能を調べていくうちに、「クコの実は鶏肉のスープに入れたりするドライフルーツでしょ」とか、「シナモンはトーストやアップルパイにふりかけてあるやつよね」とか、「亀の甲羅なんつっても、ただのカルシウムじゃないの?」などと中身が見えてくると、だんだん、「これってほんとに効くのかしら?」などと思えてくるのだった(笑)。漢方薬の世界は医食同源の思想なのか食べ物と薬の境界線があいまいみたいだ。
 そもそも漢方薬ってどの程度のものなのだろうか。漢方薬屋と聞くと、ショーウィンドウに蛇やトカゲや朝鮮人参のアルコール漬けや薬草が陳列されているイメージしかもっていなかった。つまりなにも知らないわけ。

 ぐぐってみると漢方で助かったという人もいれば、効かないし迷信めいているという意見もある。
 漢方薬にあまり即効性はないので長期間毎日、生薬を飲み続ける必要があるようだけど、毎月の薬代が万単位でかかることもめずらしくない。月数十万円という例まである(抗がん剤もあまり効かないのにこれに負けず劣らず高価なものだが)。
 がん、アトピー、不妊、精力減退などの問題を抱える人々が漢方薬屋のお得意様っぽい。西洋医学に絶望したり怪しく思えてきたとき、あるいは医者にはかかりづらいとき、漢方薬局を訪ねるのかもしれない。
 とはいえ建前としてはともかく、西洋医学もそんなに確かなものではない。人体の仕組みはいまだに謎だらけで、謎があるということは怪しいものということであり、それに関わる者は西洋であれ東洋であれ、みな怪しくなってしまうのだ(笑)。

 ところで漢方薬の業界は占い業界とちょっと似ているような気がする。当たったような当たらないような……。効いたような効かないような……。
 「漢方薬が効かないのなら四千年以上使われ続けてきたわけがないのです」などという説明もされたりする。占いも世界最古の職業の一つだと思うんだけど、「当たるから続いてきた」という理屈に多少無理があるように、漢方薬屋のこの理屈もナナメに構えて聞いておくのが適当だろう。
 時には鍵穴がぴたりとあったように、難病の人が奇跡的に回復して熱烈な信者になっていたりもする。占いもずばり当たったときは信者になっちゃう人も出てしまうもの。

 漢方薬業界は実は占い業界と同じく境界例なんだろうな。私は境界例ではない、白黒はっきりしたものを求めているつもりなんだけど、おもしろそうと思って手を出すと、なぜか境界例をつかんでしまう。なんだかんだいってやっぱり好きなのかしら。
投稿者: 大澤義孝  | 健康法