『タロットの謎』で「ザリガニと同族のロブスターには寿命がない(P180)」と書いたけれど、これはロブスターの老化速度にまつわる短いニュース記事からの誤解がバズった、つまりデマ。
たしかにロブスターは、内臓まるごと脱皮を続け、大変長命だけれど、やがては老化により脱皮不可能になり細菌感染で死ぬらしい。
本には、「不老不死」でなく「稼働限界が不明」くらいの意味で「寿命がない」と書いたのだけれども、語弊がある表現でした。ごめんなさい。
結果的に「嘘」を書いてしまったけど、それはそれでものすごく月のカードらしい記述になってしまった(汗)。月は「嘘」を表すので。
それと、ザリガニと月の相関性にまつわる新しいネタを見つけたので、紹介しておきます。
「自分自身のクローンを作り出して爆発的に増殖していくザリガニ」
単為生殖で大量の卵を産んで増殖しつづける「クローン増殖ザリガニ」の話です。突然変異によって3倍体を持ったたった一匹のザリガニが増殖を繰り返し、30年後には世界各国に拡がっているという現実。いつのまにやら日本にも生息しているそうです。
「ミステリークレイフィッシュ」
「複製」や「大量生産」の月のカードにふさわしい上に、よりにもよってザリガニというのが面白いです。
移動や交易や通信の大規模化や速度向上とともに、ミームやジーンの伝播も広範かつスピーディーになり、生まれたり消えたり変異したり、夜ごとの月のように目まぐるしく変化する、ということでしょう。
この記事は読書ガイドの「月」のところにも入れておきました。
2018年07月12日
この記事へのコメント
コメントを書く