
二泊三日で奥日光に一人旅。
天候が悪くて、あまり外出できず、ずっと温泉につかっていた。
気学では大変よい方位への旅行のはずなんだけど、あまり吉方位という感じじゃなかったな。
さりとて、そんなに悪いことも起きなかったが。
写真は切込湖。雨の中、ハイキングコースを歩いていった。
たいして計画も立てず、水も持たずに歩いていったのだけど、予想以上に険しいコースで、靴がスニーカーだったのは失敗だった。足が痛くてしょうがない。最初は小雨だったのが、だんだん激しくなっていく。
晴れていればほかにも人がいただろうが、片道一時間半のあいだ、だれにも会わなかった。
滑落するとやばそうな斜面に走る道を歩いていった。滑落したら誰か見つけてくれるんだろうか。
途中で2回くらいは引き返そうと思ったが、なんとか切込湖までたどりついた。
だけども、売店があったりベンチがあったりするわけもなく、ただ大自然の中に湖があるだけ。
だれもいないし、雨が降っていて、あたりは水の気配に包まれている。
ここで、登山用のバーナーを出して湯をわかし、コーヒーでも飲めたら最高だななどと思ったが、いきあたりばったりで来たので、そんな装備はもちあわせていない。
水の気配がしんしんと体の中に侵食してくる。
あまり長くいると食われそうだった(湖に招かれそうだった)ので、写真を撮ったところですぐに帰路についた。
旅行のいいところは、毎日つづいてパターン化している生活をシャットアウトしてくれることだな。また、山奥にくるとメンタルノイズが減るのか、嫌なことを思い出したり考えたりすることが激減する。人というのはテレパシックな〈電波〉を受信しながら暮らしているので、年に2回くらいは毒電波から離れる習慣をもちたいものだ。