2019年11月12日

登山靴を買った

 奥日光の切込湖までひとりでハイキングしたとき、靴が登山用でなかったので足が痛かった。だけども自然の中をぶらぶらと独り歩きするのは、けっこういいものだった。昔、鎌倉から富士五湖まで歩いたことを思い出した。これなら、近所の大山や丹沢などのキャンプ場でゆるキャンするのもいいのではないかと思った。しかし、そのためには靴をなんとかしないとだめだ。そんなわけで登山靴を買いにでかけた。
 登山靴は主要なブランドとモデルをネットであれこれと調べていったけど、店員が見繕ってくれた品を何足かためし履きすると、自分が下調べしていた品はぜんぶ候補から外れた。ネットの情報はあてにならないとよく言われるが、靴選びはほんとにそうで、レビューはまったくあてにならないようだ。足の形はみんな違うからそうなるわな。しかし、ネットの知識だけど「登山靴はブランドで買うな、足に合う靴を買え」という教訓は役に立った。ただし、いくら足にぴったりだったとしても、あまり極端な安物を買うのはどうかと思う。山の中で壊れたり破けたら大変困るからね。
 登山靴というのは頑丈に作られていて靴底も上部も硬い。いきなりこれで山にいっても足が痛くなりそうだったので、毎日ならし履きするようにしていた。だんだん足になじんでくると、靴もかわいく思えてくる。
 と、そんなある日、実に唐突でなんでこんな事になるのか読者にはわけがわからないと思うが、うちの愚妻が煮豚を作ったあとのタレと殻をむいたゆで卵をビニール袋につめたいたのだが、手元がすべって床にぶちまけたのだった。汁は当たり一面に飛び散り、玄関においてあった登山靴にも降り注いだのだ。山に行く前の新品の登山靴に煮豚の汁をかけるか、嫁よ。私がその場にいてすぐに対処できたのと、登山靴が防水仕様だったのが不幸中の幸いで、全速力で拭き取ったらほぼ無問題で済んだ。私が不在だったらきっとそのままシミを残すことになったはず。
 靴の清掃中に、靴の構造とか、手入れの仕方とかを学んだのだけど、私はこれまでほとんど靴にこだわったことがなくて、靴を履きつぶしたらまた新しい靴を買っていただけだった。手入れらしい手入れもしたことがなかった。だけど、これを機に普段履いているスニーカーやウォーキングシューズがどうなっているのか、気になって調べてみた。靴の中には普通、中敷き(インソール)が入っていて、取り外しや交換ができる。インソールを引き抜いてみると、すりへってへたれているし、小さな砂つぶやゴミが一杯入っていて、さらには猫毛が無数に詰まっているのだった。我が家には猫がいるので、靴が猫毛だらけになるのは宿命だな。
 靴の中ってばっちいもんなんだなと思いつつ、また、そのような履き方をしてはいかんのだなと反省しつつ、中につまったゴミや猫毛を、ガムテープや掃除機できれいに掃除し、インソールも新品に交換することにした。毎日履いてる靴の場合、インソールは長くても半年くらいしたら交換するのが妥当ではないかと思った次第。
 靴の手入れ方法を調べていくと、スニーカーのすり減ったカカトを修繕したり、摩耗を低減させるアイテムも売られていたりで、靴も気配りして履いてやれば、ずいぶん寿命をのばすことができるようだ。登山靴を通して、はじめて靴に注意力をむけることができたというお話でした。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記
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