
長野の知りあいから「ポポー」というフルーツをいただいた。あまり日持ちしない性質があり、そのためほとんど流通することはないらしい。ポポーを栽培してる農家に知りあいでもいないと手に入れるのは難しいかもしれない。
アケビくらいの大きさで、香りは梨のようなりんごのような……。皮をむいて食べる。中には柿の種みたいなのがたくさん入っている。クリーミーな味わい。食感はアボカドやバナナに似てるけど、味も香りもまったく違う。類似するフルーツや食品を思いつかない。アメリカではカスタードアップルと呼ばれている、とネットで知った。なるほど、言われてみるとそんな感じもする。カスタードクリームのようなクリーミーな甘さがあって、そこにりんごのような洋梨のような風味と、少しの酸味……などといってもかなりちがうなあ……。
ポポーを一度も食べたことない人は、こんな説明を読んだところで、まったく味を想像できないだろうけど、味覚にかぎらずどんな経験もまったく知らない経験については、ほとんど知ることができないものだ。
(これと同じで幽体離脱も経験するまでは、どんなものかなんてほとんどわからないだろう。同じ経験があるもの同士が話せば、「ああ、あれね」とすぐに了解できるが、相手がまったく知らないことは伝達するのが極端に難しくなる。しかし、それを経験するための方法くらいなら教えることができる。)
私はポポーがとてもおいしいと思ったのだけど、送ってくれた方いわく「10人中3人くらいがおいしいと言う」そうで、実は好きじゃない人のほうが多いことにちょっとびっくり。タネが多くてちょっと食べにくいのが欠点だけど、とてもおいしい。バナナみたいに種無しにできたらいいかもね。ごちそうさまでした!
石垣島みやげにもらったアテモヤ(森のアリスクリームと言われる高級品)の味に似てる、とも思いました。釈迦頭も全部お仲間のようです。
まさか、ういろう並に万人受けしないとは思いもよりませんでした…。