2011年04月03日

大負けする法則

 津波が襲った地域には、昔から「てんでんこ」という言葉があって、それは「津波が来たら親や子もおたがいに気にかけず、てんでばらばらに、いちもくさんに高い場所に避難すべし」という意味なのだという。
 「ここより手前に家を建ててはならない」と書かれた大昔の石碑も残っていて、今回の津波でもその石碑の手前で水は止まったという。
 昔から津波が来ることを町の住人は重々承知していたのに、それが滅多にこないものだから、長い時間の中で「まぁこれくらいならいいかな」と基準値をゆるめ、低地に家や畑を作り、それが助長されて、いつのまにやら大きな町になってしまったということだな。
 町を動かすことはできないので、「これくらいの堤防があればいいんじゃないの?」と、津波の高さを予想して堤防を築いたわけだ。予想は石碑のそれより低く見積もられたにちがいない。堤防は多少は足しにはなったともいわれるが、予想は大きくはずれた。予想なんて所詮フィクションなんだよね。
 町の人が悪いというのではなくて、人間はイージーなほうに流れるという法則があるらしい。
 福島原発の危機管理の激甘さや、放射能汚染に伴う被曝線量の基準値引き上げと似てるんじゃないかなと。
 で、そういう賭けは、いつかかならず大負けするという法則。
投稿者: 大澤義孝  | 日記