2012年01月09日

7日のワークショップの補足

 7日の講座で「本に出ているX氏は○○さんのことですか」という質問があり返答しなかったけど、それについて少し補足しておきます。
 私がX氏の研究会にかかわっていた時期、X氏は師弟関係というものを否定していたのね。導師と弟子という役者像にはまって、たがいにそれを演じることに耽溺する関係は悪しき習慣とみなしていた。目覚めだの解脱だのの修行といいながら、結局その型を演じるだけのパターンにはまり、ますます深い眠りに落ちていくんだと。
 「偉い先生の弟子です」というと、それだけで人が集まり分派や支部を作っていく。やがて大企業のように人を歯車にする機械的組織ができあがってしまう。
 確かにその中で暮らしていると信者や弟子は楽だったりする。名の通った看板もある。世間体も悪くない。教えも定式化されて、そのとおり教えて/教わっていけばいい。でも、それってただの機械的運動。自発的に考えることをしなくなる。参加者を型にはめて、型通りに演じる模倣機械にしてしまう。
 機械はやがて時代に合わなくなり、機械としての硬直性から崩壊をはじめ、信者もろとも自壊していく。ただしそういうやり方をしないかぎり、大きな組織は多分作れない。
 そんなわけで私がX氏の名前を出して虎の威を借り、師弟ごっこをすることを、彼は少なくとも私に対しては望まないだろうと思えるので名前は伏せています。私がおぼえているX氏はそういう人だったので。

 しかし、当時はそういうスタンスだったというだけで、今はどうなってるかしらない。昔はクローズドな集まりだったけど、今は学校を作ろうとしているという話も耳にした。そういうことを始めると昔のようにはいかない。組織というのはちょっと大きくなると、免状だしたり階級作ったりしないとうまく回らなくなるもの。
 そのフェイズには私はまったく関わっていないので、今の状況における常識を、今のX氏の生徒さんたちがこちらにあてはめようとしても、うまくかみ合わないかもしれない。
投稿者: 大澤義孝  | 幽体離脱入門