2019年10月09日

パルスイート再び

 今年はブログの更新をほったらかしていたので、3月の記事がまだトップに残っている。そのころダイエットしていてパルスイートなどの人工甘味料をいくつか試していたのだった。で、夏を越えて今現在の所感をば。
 寒い時期が終わり、ミルクティーなどの甘くて温かい飲み物が欲しくなくなったころから、まったく摂取しなくなった。料理に使うということもしなくなった。料理の味が変わるし、作り置きしたあと甘みが弱くなったり不安定なのもあって、気がつくと使わなくなっていた。そんなわけで未だに使いきれずに残っている。冬になったら、再び使いはじめるだろうか。カロリーゼロ(あるいはローカロリー)の甘味料というのは、わずかに毒なのか、あるいは肉体にとって無価値な食料、つまり食料ではないということになって、体が拒絶するのかもしれない。
 体重はどうなったのかというと、あんまり変わっていないけど、微妙に増えている。1Kgくらいか。今年の夏は暑かったのでアイスクリームやビールの量が増えたけど、1Kgの体重変動は誤差内だろう。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 食べもの

2016年04月27日

よもぎ摘み

よもぎ.jpg
 都会の中にもヨモギはあちこちに生えている。春の新芽を摘み取って、湯がいてすり潰して草餅やヨモギ白玉やヨモギあんパンを作るととてもおいしい。
 和菓子屋さんに行けば、草餅や草大福は普通に売られているけれど、自分で摘んだヨモギで作ったものとは、香りがかなり違うのね。お店の草大福は乾燥ヨモギ粉末を使っていて、ヨモギの香りはするけれど、生のヨモギがもつ一部の香り成分が消えている。
 子供のころ父親と山に入って、ワラビやタラの芽をとった。だれもが通る道では、ほとんど取り尽くされていて、よいものはゲットできない。普通のコースから外れて裏道・けもの道を探すのが常識。時期も大切で、適切な時期に採取しないといけない。今から思うと、私のニッチ狙いのくせはこういう体験から作られていたらしい。
 「人の行く裏に道あり花の山 いずれを行くも散らぬ間に行け」
 誰でも採取できる場所にあるヨモギは量が少ない。先客が摘んだ後だったりする。場所によっては犬がおしっこひっかけてそうなやつもあるから要注意だ。人通りがほとんどない場所や、人が入れない場所や、入れるのに入れないと思いこんでしまう場所に上質なものがたくさんある。そういう場所をみつけ、そこにある獲物をゲットするには、ほんの少しの知恵と努力と勇気が必用だ。
 こういうことに興味を持たない人にとってはヨモギは名も知らぬただの雑草だし、その新芽を集めている人がいることにすら気づかないだろうけど、いやいやちゃんと味を知っていて、季節になると集めている人もいるのだ。自分で探してみれば、先人の痕跡が残っていることに気づく。
 都会でワラビを採ることは無理だけど、ヨモギなら日当たりのよい場所を探せば必ずみつけられるだろう。食べられる植物を自然界の中から見つけ採取し調理して食べるという一連の行為は、自然界と自分がつながっていることを実感させてくれる。都会に住んでいても、山奥にキャンプにでかけなくても、自分が母なる自然界とつながっていることを本能が感じ取る。すると心が癒やされる。それがヨモギ摘みのよいところ。
 しかし一食分の草餅を作るヨモギを集めるのだってけっこう大変だ。ヨモギはたくさんはえているが、食用に適しているのは先端の新芽だけだから、思っているほど量はとれない。ヨモギの自生してる場所をさがして町中あちこちネコ歩きする。
 新芽を摘んでも何日かすればまた新芽が伸びてくるから、そのときはまた採取できる。だからして根こそぎ引っこ抜くような乱暴なことをしてはいけない。自然に感謝して少なめにいただくようにする。
 摘んできたヨモギは水でよく洗って熱湯で2分ほど茹で流水にさらす。かるく水気をしぼりみじん切りにする。新芽でもヨモギの繊維は丈夫で固く、すり鉢では切れないのでみじん切りにする工程は重要だ。次にすり鉢ですってペースト状にする。
 一番簡単なレシピはヨモギ白玉だろう。白玉粉とヨモギ・ペーストと水を加えて団子にまるめて茹でる。水面に浮いてきたら煮えた証拠。とりだして水で冷やす。砂糖ときなこで食べる。お好みであんこも添えるともっとおいしい。
 詳しい作り方はぐぐってちょ。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2015年09月30日

玄米ご飯ウマー!

玄米ごはん.jpg
 ひさしぶりに玄米ご飯を炊いた。かれこれ十年ぶりくらいかもしれない。腰もなおってヨガを再開したら食べたくなった。奮発して魚沼産コシヒカリの玄米にしたんだけど、うまいことうまいこと。ごま塩と漬け物がすこしあればもうおかずがいらない。こんなにうまかったかというくらいうまかった。米もよかったんだろうけど。これにくさやの干物がついたら涙がでるくらいうまいにちがいない。
 玄米は生きていて発芽する能力を保っている。生きてる米を炊くので白米とは鮮度が違うのよね。炊きあがった玄米ご飯には、まだ米のエッセンスが残っているんだな。米の魂が残っている。ひさしぶりに食べると、体にしみこむような滋養があるのがわかる。(毎日食べてると当たり前になっちゃうけどさ)。
 玄米食を続けるといいことがいくつかある。(白米から玄米ご飯に替えるだけでおかずは今まで通り)。食物繊維が多くて腹の調子がとてもよくなる。白米より腹持ちがいい。無駄な脂肪が少し落ちてダイエットになる。疲れにくくなる。
 私が玄米を炊くときは、いつもフィスラーの圧力鍋とカムカム鍋のセットでガス火で一時間くらい。たくさん炊いても少量炊いても、いつも安定して失敗なく、やわらかくモチモチふっくら香り高く炊きあがる。玄米は炊き方によっておいしさに大きな差がでるので道具選びが大切。
 玄米ご飯の唯一の難点は、冷めると美味しくないこと。こんなまずいものがあるかってくらいまずいのよね。
毎食ごとに食べるぶんだけガス火で炊飯。毎日つづけるのは私には面倒すぎる。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 食べもの

2015年08月08日

激辛料理は思考を止める

P1040498.JPG
 ブログっていうのは一度更新をさぼると、そのまま長いこと放置してしまう。「わざわざ書くほどのことでもないなぁ」とためらうのは禁物で、思いついたネタは即座に反映していくのがいいようだ。
 昨日は、大桟橋の出し物で連れの知りあいが唄を歌うというので見に行ったのだけど、いろいろあって結局見そびれてしまった。とびきり蒸し暑い日の無駄足にイライラ。このまま帰るのもばからしいので、中華街で食事することにした。
 四川料理の店「杜記」に入った。「牛もつの五目煮込み」を食べた。牛すじ、ハチノス、白身魚、スパムミートなどが、豆板醤が大量に入ってそうなピリ辛スープで煮込んである。底にはモヤシやキュウリなど野菜も入っている。写真を見ての通りぶつ切りのトウガラシが大量に入っていて冗談抜きでヤバイ辛さ。
 最初の二口くらいまではおいしかったが、あとはなんかよくわからない。頭の中は辛い/うまい/辛い/うまいの無限ループで、ほかのことはなにも考えられなくなった。食べ終わったあと、「酒に酔ったような気がする、あの料理に酒が入っていたのかな?」と連れに言ったら「あんたビール飲んでたじゃない」と言われた。ビールを飲んでいたことを忘れていて、辛さを消す水を飲んでるつもりになっていた。大桟橋での空振りのこともきれいに忘れていた。
 頭を殴られるくらいの激辛料理は思考を止めてしまう効能があるみたいだ。嫌なことも食ってると忘れてしまう。ストレス解消になる。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2015年06月20日

富士宮焼きそばを食べてみた

 B級ご当地グルメで話題になった富士宮焼きそばをお取り寄せ。なんでこれを頼んだかというと、薬酒について調べていくうちにこれがたまたま目にとまり、私のうまいものアンテナが反応したのだった。
 マルモ食品社の富士宮焼きそばセットは、麺、ソース、青のり+だし粉、肉かすがワンセットになっている。だし粉というのは魚粉。イワシの粉らしい。肉かすは別名「焼きそばの友」といい豚肉からラードを搾り取ったあとに残った肉のかすをこまかく刻んだもの。フライパンで肉かすを炒めると、油とうまみと香りがしみ出して焼きそばがおいしくなる。肉かすもマルモ食品の焼きそば麺も(静岡県)富士宮市では普通に販売されているらしいけど横浜では見かけない。
 作り方は普通のソース焼きそばと同じ。大さじ1杯ほどの肉かすを最初に炒めて油を出してから、キャベツなどの野菜を入れ、麺を入れ、湯を少しさして湯気をたてて蒸し焼きにして、最後にソースをからめる。
 食べる前は肉かすやだし粉やソースが富士宮焼きそばの個性を作るのだろうと思っていたが、それらはほとんど関係はないようだ。肉かすがなくても豚肉があれば充分だし、ソースも他社とにたようなもの。ただし肉かすは、冷蔵庫に肉がないときにささやかな幸せをもたらしてくれる。キャベツとこの焼きそばセットがあればいい。
 富士宮焼きそばの特徴は平たいコシのある麺にあった。この麺がとてもおいしい。袋から出したばかりだとひからびかけているように見えるけど、フライパンの中で蒸されるといい感じに化ける。
 近所のスーパーでこの麺が売られていたら他社の焼きそばよりこれを買うと思う。だけど送料込みの焼きそばセット5食分のお取り寄せ価格は一食あたり384円。○ちゃん焼きそば3人前セットが300円弱だからこの割高感はかなりのもの。しかし富士宮市のスーパーで買えば○ちゃんと同じくらいの価格で買えるのだろうな。富士宮市に出向いたときに、その地で食べるのが正しいのだと思う。送料払って何度もリピするほどの魅力はないけど、一度くらいは食べてみる価値はあるよ。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2015年05月31日

関内のラーメン二郎

 ラーメン二郎を最後に食べたのは、まだ目黒に住んでいたころで、今から十年以上前のことだ。当時も並ばないと入れない店だった。記憶ではチャーシューはいまいちだけど、スープはコンソメ風味でなかなかおいしいラーメンだと記憶していた。しかしこの記憶、かなりいいかげんなものだったみたいだ。
 ひさしぶりに食べたくなって、関内の二郎に足を伸ばした。30分並らばされたあと食券を買う。大と小のサイズがあり、もちろん『小サイズ』を買う。ついでに味たまごもつける。そして出てきたラーメンを食べ始めた。もやしがてんこ盛りで、それがちょうどよいゆで加減でおいしい。もやしをほぼたいらげて麺を食べ始めた。すると食べても食べても麺がなくならない。ラーメン鉢の底から麺が湧いてるんじゃないかと思えるほど、いくら食ってもなくならない。しまいに味なんかどうでもよくなって、次々と湧いてくる麺を負けじと食べ続けるんだけどなんでだろ、麺が無くならないんだw。
 私はどんな飯屋に入っても残すことはめったに無いんだけど、今日の二郎ラーメンは完食できなかった。歳を感じた。昼に食ってもう夕食時もすぎたけど未だにおなかいっぱい。今から思い返すと、行列にならんでいた大半が学生っぽい若い人々だった。そういう人向けのラーメンなんだろうな。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2015年05月26日

臭豆腐を食べてみた

syuudoufu.jpg
 中華街の状元郷という店で昼食。とてつもなく臭いと話題の臭豆腐なるものをまえまえから食べてみたくて、この店で出していることを事前に調べてあった。台湾料理の店で飯屋というよりは飲み屋系。深夜まで営業している。酒のつまみの珍味メニューが充実している。
 臭豆腐は豆腐を納豆と共に発酵させたり、あるいは葉物野菜を発酵させた漬け物の汁に豆腐をつけ込んだりしたあと、油で揚げて作る。
 臭豆腐はくさやのにおいにそっくりだった。目隠しされてにおいだけで判断させられたら多分くさやと区別つかないかもしれない。早い話がくさやフレーバーの厚揚げ。ただしくさやほどにおいは強くはない。タマネギやニンニクや煮きった酒が入っているっぽい甘いタレをつけて食べる。酢漬けの野菜が付け合わせについていてそれがよく合う。
 味は厚揚げだな。かすかに酸味がある。おいしいけどくさやのような脳汁あふれ出すようなうまみはない。そりゃ豆腐だから、そんなとてつもない味に変容したりはしない。値段は600円。わざわざ臭豆腐のために二回目を食べにくることはないな。一回で充分。だけどこの店の数々の珍味にはまだ興味を引かれるものが残っている。またそのうち……。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2015年05月16日

だし道楽

dashidouraku.jpg
 大阪で見つけたうどんだしの自販機。水で薄めてすぐにつかえる関西風の甘めのうどんだし。ペットボトルの中に焼いた飛び魚の煮干し(焼きあご)とだし昆布が浸かっていて、自販機の前を通りかかるとそれが目を引く。おいしそうに見えるし味も期待を裏切らないので、旅のおみやげにすると喜ばれる(ただしちょっと重たいのが難点かも)。
 しかしこれは大阪のものではなく広島発祥の商品。本社は広島で関西圏まで自販機による販売網がひろがっているけど、まだ神奈川や関東では見かけない。
 私が自販機の前まで買いに行くと、写真のおばさんが一本買ってはしげしげとボトルをながめ自転車かごにしまう。そしてまた一本買っては……を繰り返す。いつまでたっても終わらないので、しばしその場を離れて15分。戻ってきたときやっと最後の一本を買い終えておばさんは立ち去った。いったい何本買いだめしたのかしら。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2015年05月01日

王将のギョウザ

 実家の近所に私が小学生のときから店を出している王将のギョウザを食べた。これは私のソウルフードで、大阪に来ると食べたくなる。昔は店員が手作業でせっせと餃子を作っていたのをおもいだす。山積みされた餃子のタネをすごいスピードで包んでいくのね。まさに職人技だった。今は工場で一括生産らしいけど。

 土地のものを食べると、そこの土地にコネクトする。旅行にいったときその土地に降り立ったら、儀式としてそこの地元のものを食べる。土地神様と繋がるための儀式だから、そこの土地固有の食べ物ものがいい。高級品である必要はない。駅前の立ち食い蕎麦でもいいわけ。その土地でとれた素朴なものを食べる。全国どこにでもあるファーストフードやコンビニ食はこの趣旨に反する。(王将も全国規模の店になりつつあるようだけど、まあ大阪王将は大阪の味ということでいいじゃん)。
 すると、そのあと不思議と旅がたのしくなる。つまらないトラブルにまきこまれることもなくなる。おいしいお店がみつかったり、隠れた名所をみつけたり、土地と自然が人々が自分にほほえんでくれる。ちょっとしたおまじないだけど私はかならずやる。

 王将はあるときからブランド名で争いがおきて「大阪王将」と「餃子の王将」の二派にわかれた。詳しくはおぼえてないけど親族経営での喧嘩が原因だっけか。実家近所の王将は大阪王将だったようだ。それまでは二派あることもしらず「王将」としかおもってなかった。
 餃子の王将は横浜桜木町や関東圏でもよくみかけるのだけど、そこの餃子をたべると「これじゃない感」がする。そんなに大きな違いではないんだけど、やっぱりガキのころに刷り込まれてるせいか大阪王将のほうがおいしく感じる。なんかこう、、、香りと歯触りがいい。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2015年04月30日

横浜名物はシウマイ弁当

 こだまの割安チケットで大阪へ。新幹線の各停で三時間四十五分かかる。しかし私が昔、東京に出てきたころの新幹線は東京・新大阪間がひかりで三時間半だったから、ずいぶん向上したとはいえる。ぜんぜんゆれなくもなった。昔はきもちわるくなるくらいゆれた。
 急ぐ旅ではないので時間は多少かかっても安い方がいいという選択をしたけど、新幹線ってもっと安くできないのかしら。便利・快適・速い……高い以外は文句はないのだが。
 うわさみたいなものだけど、新幹線運賃の原価はものすごく安いらしい。十数両編成で千人以上乗れる新幹線だが、お客が数人乗れば元がとれるという。(いくらなんでも少なすぎるような……数十人くらいかな?)

 しかし新幹線が今の半値くらいになったら、高速バスが廃業になるかもな。きっと大勢が路頭にまよう。廃棄するだけの売れ残り弁当でも1円で売るわけにはいかないとか、いろいろと大人の事情でものの値段は決まっているのだ。などといったことをビール片手に考えていた。
 うとうとして目がさめた。まだ旅半ば。そろそろ名古屋につくはず。乗り込む前に買っておいた崎陽軒のシウマイ弁当を食べる。横浜土産にはならないけど横浜名物はこれで決まり。シウマイ弁当は横浜名物としてキャラが立っている。横浜市民として横浜名物の食べ物をあげるとすれば、私はシウマイ弁当がオススメ。

 中身はシウマイ、唐揚げ、まぐろの焼き物、タケノコ、卵焼き、かまぼこ、ショウガ昆布、梅干し、杏の甘いやつ(これはデザート)。ごま塩のかかったモチモチしたごはん。
 めずらしい材料が使われているのでもないけど、さめていてもおいしくいただける、飽きのこない味付け、湿気を調節する木製の折り箱入り、食べ終わったあとの満足感、駅弁としてのバランスのよさが絶妙、駅弁としての完成の域に達した芸術品のお弁当。駅弁は旅情も大事なスパイスだからして、走ってる車内で食べることが大切。それによりこの弁当は完全となる。横浜に来たときはぜひどうぞ。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2015年04月26日

タケノコうまー!

 八百屋さんでタケノコを買った。若竹煮を作った。
 タケノコはあく抜きが上手にできればとてもおいしい。あく抜きには米ぬかを入れて煮るとか、重曹を入れて煮るとかいくつか方法があるけど、タケノコを煮るためだけに米ぬかを買うのは無駄が多いし重曹は色が悪くなる。タカノツメは迷信。米ぬかも半分くらい迷信。あく抜きに限らず料理界には迷信めいた調理法がたくさん残っている。
 最近、小麦粉を溶かした水で煮る方法を知って、半信半疑で試したみたらとてもよかった。小麦粉ならいつでも常備しているので気楽だしあく抜き効果も高い。この手を知ってればタケノコは怖くない。
 たっぷりの水に小麦粉を溶かす。大鍋で煮るときは数リットルの水を使うだろう。水1リットルに対して大さじ1が目安。それから酢も水1リットルに対して大さじ1。塩も入れる。味噌汁より少しうすめの塩加減にする。タケノコを入れて水から1時間煮る。煮えたらそのまま一晩放置。(タケノコの先端はナナメにカット、たてに切り目を入れ……という定石はググッて調べて。)

 タケノコは収穫して時間がたつほどえぐみが増す。一番おいしいタケノコの食べ方は、掘ったものをその場で食べることらしい。店頭に並ぶころにはもうだいぶ劣化している。だからあく抜きが必要になる。

 瀬戸内海の小さな島に竹林をもっている親戚がいる。もう90歳代だけど大変元気。春にはうまいタケノコが食べられていいねーなんて話をしたら、タケノコ掘りはかなり危険なんだって。なぜかというとイノシシに襲われるらしい。タケノコはイノシシの大好物で、それを掘りに来る人間はエサ場を荒らす敵と認識される。自分の竹林でも思い通りにはならない。春のタケノコは甘いが自然はあまくない。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2015年01月31日

くさや菌に感染したらしい

今日また、むしょうにくさやが食べたくなる。
くさや菌に感染したらしい。w
くさやの香りが台所にかすかに残っているせいか、時々幻臭のようにあのにおいが脳裏によみがえる。
するとまたむしょうに食べたくなってくる。
くさやにもたばこのようにある種の中毒性があるらしい。

投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2015年01月29日

たばこをやめてくさやの干物をたべた話

 たばこをやめてもうすぐ一ヶ月。なんでたばこをやめたかというと、ニコチン依存をやめてギャンブル依存(競馬)に切り替えてみることにしたのね。(笑)
 しかしたばこをやめると退屈になる。私の場合、それをまぎらわせるために食べ物から印象を取ろうとしてしまう。間食をするようになったり、食事の量が無駄に増えたりする。体の栄養としてそれを求めているわけではなく心の栄養としての印象を求めているのだ。必要以上に食べれば、無駄に太るし内臓も疲れる。食べ過ぎは色々と健康を害する。喫煙していたときの食生活のほうが健全だった。

 印象に飢えていると変わったものを食べてみたくなる。そこで前々から気になりつつも食べずにすませてきた「くさやの干物」なるものに目が行った。近所の大きな乾物屋で見つけた。真空パックされ冷凍保存で売られている。
 くさやはアジやトビウオの干物なんだけど、開きにした魚をくさや汁という調味液に漬けこんで製造され、名前のごとくとてもくさいと言われる。うんこの臭い。牛舎の臭い。ドブの臭い。不敗の進んだ生ゴミの臭い。夏の海辺で魚が腐った臭い。などと様々に形容される。「焼くと近所から苦情が来る」、「家の中に悪臭が染みつくので家の外で焼いたほうがいい」ともいわれる。なんかちょっとやばそうなイメージ。

 真空パックされた袋から取り出して、においをかいでみたけど、独特な香りだけどまあなんてことはないと私は思った。グリルにほりこんで焼く。
 するとさっそくうちの連れが「くさい!」といいはじめた。「換気扇まわしてなかったわ」といってスイッチを入れる。
 焼きすぎるとおいしくないということなので三分ほど焼いただけ。「なかなかいい香りじゃん」と私。近所から苦情が来るというほどのものではない。
 そのまま食べてみると、普通のアジの干物よりうまみがずっと強い。塩気はふつうのアジの干物より少ないくらいではなかろうか。醤油を少しかけると、うまみがさらに増幅されてとてもおいしい。醤油とはベストマッチ。ぜひかけたほうがいい。
 うんこだの牛舎だのドブなどと表現した人々の嗅覚はちょっと変なのでは、とおもったりしていると、うちの連れは「動物園の霊長類の檻の近くのにおいだ」などと言い始めた。干し草とうんこと獣臭がまざったようなにおいだと。くさやの香りは人によって受け取り方が違うみたいだ。
 お行儀わるく、クンカクンカと神経を研ぎ澄まして香りを吟味してみると、言われてみれば汚物的な悪臭というのもわからないではない香りが含まれているのは分かってきた。だけどそれはかすかにしか感じないので、解釈の違いでしかないような気もする。
 もしかしたら香りにも音のように周波数のようなものがあるのかもしれない(波動とでもいうべきか)。耳が悪いと高音が聞こえない。たとえば蝦の羽音が聞こえない人もいる。聞こえてもかすかに小さくしか聞こえない。けれど耳のよい人には当たり前のようにはっきりと聞こえる。嗅覚にもこれと似たようなことがあるのだろう。
 香りに対する感度によって、悪臭に感じたり、よい香りに感じたりする。麝香(じゃこう)やジャスミンは、原液(?)のままだとうんこのような悪臭だけど、何千倍にも希釈すると芳香を放つようになるという。しかしこのとき人間の鼻の感度にも左右されるはずで、感度がよい人には悪臭に感じられ、感度が鈍い人にはよい香りに感じられる、そういうボーダーラインがあるに違いない。くさやの香りもそういう微妙なボーダーラインに位置しているのだろう。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2012年10月25日

ベジタリアンは一休み

 ベジタリアンの生活を続けて二週間が過ぎた。最初の一週間は体の調子もよくて意識も軽かったがそのあとは下降線。体のだるさがずっと抜けなかったり眠くなるのが続いた。ヨガの副作用でこういう症状が出ることはよくあるけど長引きすぎる。
 ウツというほどでもないけど頭がパッと冴えない。ビタミン剤でも回復しないので、やっぱなにか栄養素で足りないものがあるんだろうな。根菜類とコンニャクだけだとやっぱ栄養が偏るみたいだ。それでも菜食を続ければ、体も適応しはじめるような気もするが、別にそれを目指しているわけでもない。菜食だけですべての栄養素をとろうとすると、かなりめんどくさいものだったりする。
 体重も落ちたし体もだいぶ締まったことだしそろそろいいかと思い、今日はお気に入りのラーメン屋に行った。スープを一口飲むだけで体にしみわたる。食べ終わったときにはすっかり回復。体ってかなり単純にできている。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2012年10月16日

菜食にきりかえた

 今年は体の手入れがすっかりおろそかになっていたのでヨガを再開した。ずいぶん体がなまっていて、ちょっと放置しすぎた感じ。贅肉もつけてしまった。アーサナだけでは時間がかかりすぎると判断して菜食に切り替えた。
 根菜類を煮たのと、こんにゃくを毎日食べている。三食とも同じメニューだけど、今のところまったく苦ではない。体が楽だし意識も軽い。否定想念も減る。安上がりだし手間もかからない。
 菜食に切り替えて一週間目だけど、経験的には二週間目くらいで無性に肉が食べたくなる。そのときは素直に食べてまた菜食を続ける。ヨガをつづけながらこれをすれば、あっという間にやせて体も締まる。

 それから昨日は幽体離脱しかけて未遂で終わった。振動が来てさあ行くかと起き上がろとしたとたん、そばで寝ていたうちの猫がニャーニャー騒ぎはじめ、私の顔にすり寄ってきたり、カーペットで爪を研ぎ始めた。何事ぞと思ったのかもしれない。邪魔されてもどってしまった。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2012年05月12日

マクドナルドの食べ物

 横浜にいるときはあまり食べることがないのだけど、大阪にいるときはマクドナルドをよく利用する。横浜で利用することが少ないのは、生活スタイルと店の場所が関係していて、大阪ではついつい利用してしまう条件になっているにすぎない。
 ハンバーガーをあらためて味わってみると、実によく考えられた食べ物だなぁと感じる。だれもがまずいとはいわない食べ物。辛すぎたり甘すぎたりスパイシーすぎたりしない。熱すぎたり、かたすぎたりしない。私は最近歯を悪くして歯医者にかよっている。歯が痛くてかたいものを食べるのがつらいときでもハンバーガーは苦もなく食べられる。
 母が病気で食がほそくなっているわけだけど、もしやとおもって食べさせてみるとペロリとたいらげた。
 「マクドナルドは病気の子供たちのための療養所を建設してる」とアピールしてるチラシを見て、「病気の子供にマクドの食事なんてありかよ?」などと思ったけど、案外いいことなのかもしれない。
 それからさらに、近所のマクドナルドは上階のほうが、高齢者専用マンションとして分譲されていたりする。「年寄りにマクドの食事なんて……」などと思ったけど、子供のころから食べてる人々は老人になっても抵抗はないのかも。

 マクドの食べ物が体によいとも(ひどく悪いとも)思えないが、それでも食べれば空腹をみたせるし栄養はとれる。ネットではひどい食い物として風刺されるのをよく見かけるのだけど、病気で食欲がなくても食べることができるというのは大きな利点だ。飢え死にしそうなときに出されたら涙ながして食べるにちがいない。
 それなりにおいしくて、スルスルっと胃袋に入る。だからして一つ食べれば充分なカロリーがあるのに、ついつい二つ三つと食べてしまうのかもしれない。

 謎なのが独特の味付け。どうやったらこんな味や食感になるのか見当がつかない。牛丼とか、フライドチキンとか、カレーとか、マクド以外のハンバーガーは、似たような味を自分でも試行錯誤すれば再現できるような気がするのだけど、マクドのだけはできそうな気がしない。ユニークで味のからくりがまったく読めないのだ。とても人工的な味。単純でわかりやすい味だけど、それはコーヒー牛乳のように解釈されデフォルメされ計算づくでつけられた味。
 「宇宙人の味付け」というのが私的には一番ぴったしな感じがする。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの

2012年01月18日

安納芋(アンノウイモ)の石焼き芋

 夕刻になると近所にリヤカーで石焼き芋屋さんがくる。でも石焼き芋とは書いてなくて安納芋という看板をあげている。どんなものか見せてもらうと、ニワトリの卵の半分くらいの大きさの芋。ネットで調べてみると安納芋はサツマイモの仲間で種子島特産。10個で500円。おいしそうだったので買ってみた。皮ごとたべるのがいいという。めちゃくちゃうまかった。
 サツマイモとしては信じられないほど甘く、ねっとりした食感で、こげめの燻味も香ばしい。
 焼き芋屋さんに聞くと、農家で小さすぎてはねものになるものを安くゆずってもらって焼いているという。

 スーパーに行くとサツマイモコーナーに安納芋がならんでいた。1個200円で他の芋と比べると、かなり割高感があるのだけど、焼き芋屋さんのとくらべると何倍も大きい。こぶし二つ分くらいある。そんでこの芋で焼き芋を作ってみることにした。
 ネットで調べてみると、ヤカンや土鍋に小石をひいて石油ストーブやガスコンロで焼くのが一番よさそうなのだけど、空だきしてよい鍋も小石も手元にはないし、あまりお金をかける気にもなれなかったので、オーブンを使うことにした。

 焼き芋用の表面が黒いアルミホイルなるものがあり、2メートルで200円とかなり高いのだけど、効果抜群ということなのでこれを使うことにした。芋も洗ってぬれたままホイルでくるみ、オーブンにほりこむ。
時間は適当だけど250℃で20分。200℃に下げて50分。途中で一度、芋の上下をひっくりかえす。普通の銀色ホイルだともっと時間がかかり1.5時間くらいかと思う。

 タテに真っ二つに切ってみたが、ちゃんと芯まで火が通り、栗きんとん状になっている。食べてみるとまちがいなく安納芋の焼き芋になっているし、買った焼き芋と同じかそれ以上に甘い。90点をあげてもいい。
 ただし焦げ目があまりついてなくて燻味に乏しい。石焼き芋特有の、焦げ目も味を決める重要な要素だったりする。仕上げに再びオーブンの火力をあげて焦げ目をつけたほうがよいのかも。もうちょっと実験が必要だな。
投稿者: 大澤義孝  | 食べもの