2016年03月09日

今のOSは騒がしすぎて気が散る

 本を書かねばならん、ならんのじゃ。気ばかりあせるもののちっとも執筆が進まないというよりも、ちっとも集中が続かないのだった。いくらなんでもおかしいだろう、これまでだって書いてきたのにどうしてじゃ、なぜじゃと考えていて一つの結論に至った。
 それはOSが騒がしすぎるのだ。原稿を書こうと電源を入れる。そしたらメールが届いている。メールを読んだら、こんどはネットをブラウズしたくなり、ブラウザを起動したとたん最新ニュースがたくさん表示される。面白いので次から次から情報をむさぼるのだが、いつまでたっても執筆に手がつかない。やっと執筆をはじめても、デスクトップには色々と誘惑があって、ゲームやブラウザのアイコンなどが目についたり、裏で動いているアプリが更新準備ができたからアップデートしてくれとか、しょっちゅう要求を出してきたりする。Windowsは使いやすくなった。秀丸エディタもますます機能アップしてる。なんでもできる。でもねえ気が散りすぎるわけ。なんでもできるぶんごちゃごちゃしすぎなの。Windows10になってますますうるさくなった。
 昔のワープロ専用機が恋しいがそれはもう無い。それに実際に今使ってみたとしたら、漢字変換能力の低さと使い勝手の悪さにおどろくはずだ。過去の思い出は美化されてるに決まってる。
 ノートに手書きしてみるとけっこう集中できるので、原稿用紙への手書きもいいかもしれないと思うも、やっぱり正直言えばめんどくさすぎるのだった。
 なんかいい手はないかとググッてみると、「PCは気が散って原稿が書けない」と同じ悩みをいだいている人々は少なからずいるらしい。
 そしてその対応策として、DarkRoomというエディタが紹介されていた。フルスクリーンモードで使うと画面の余計な表示をすべて排除して執筆だけに集中できる。極めてシンプルな低機能なテキストエディタだけど、さっぱり進まなかった筆が、またちびちびと進み始めた。やっぱり道具は大事なんだなと思った。
投稿者: 大澤義孝  | コンピュータ

2016年02月21日

グーグル・クロームキャストを使ってみた

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 前々からYoutubeをレグザ(液晶テレビ)に映したいと思っていた。もともとレグザにはそういう機能が備わっていてネットに接続さえすればよいはずだったのだが、いざつないでみるとそのサービスはとうの昔に終了していた。Youtube側がレグザやその他のテレビからのアクセスを拒否したのだった。(おそらく商売上の政治的な理由からだろう)。

 じゃあどうすればいいかというと、パソコンをレグザに接続すればいいのだけど、双方の距離が離れてすぎているのが問題だった。HDMIケーブルを数メートルも引き回すのはスマートじゃないし、ワイヤレスでHDMI接続する装置もあるけど価格的に折り合わなかった。パソコンではなくテレビで、ごくたまに動画配信を観たいだけなので、あまりコストをかけたくなかったのだ。
 そんなこんなで時がたち、今回入手したのがグーグル・クロームキャストという小さな装置。これを液晶テレビのHDMI端子に取り付けると、そういうことができるようになる。
 見た目はスマートだけど、ACアダプタもついてくる。電源供給しなくていけないのは電気製品原始時代から変わらぬ宿命。
 それからクロームキャストを制御するために、タブレットやパソコンやスマフォが必要。たとえばパソコンでグーグル・クローム(ブラウザ)を使うとき、それをクロームキャストに転送するように指示すると、ブラウズしている画面が液晶テレビに映るという仕組み。ブラウザでYoutubeにアクセスしたらそれが映る。タブレットの場合はクロームキャストを制御するアプリをインストールすると、パソコンと同様のことができるようになる。
 Youtubeの動画は画質も音質もそんなに高品質というわけでもないから、多くは期待していなかったのだけど、画質に関してはVHSビデオ以上DVD以下という印象。けっこうきれいに映る。光回線でもないのにけっこういける。音質もテレビのスピーカーで聴くのであればなにも問題はない。液晶テレビはその形から普通の大きなまるいスピーカーを内蔵できないので、極端に細長い特殊スピーカーを使ったり、極端に小さなものを複数個並列に並べるなどをして無理をしている。これではよい音など望みようがなく、それが平常運転だから気にするなということ。
 今度は液晶テレビの音声出力をサンスイのオーディオアンプに入れて、スピーカーのスーパースワンを鳴らすとどうなるかというと、ステレオではあるけど奇妙に不自然かつ平面的な音だ。劣化音源ってこういう音なんだなあと、珍しい音を鑑賞するような気分で聴いた。しばらく聴いているとうるさく感じる音だ。
 劣化音源というのは、たとえばCDやDVDに入っている音楽のデジタルデータはとても大きいので、ネットで配信されるときやダウンロード販売されるときは、離散コサイン変換という技術でデータを圧縮している。それは不可逆圧縮で、元データの多くを上手に捨てることで、データサイズを小さくする。捨てたデータがあるので再生したとき、元通りの波形には戻らない。元の波形によく似た波形が再生されるだけだ。元の音源より劣化しているといえる。
 Youtubeの音楽をしばらく聴いたあと、CDプレイヤーの音を聴くと、こっちは目が覚めるように普通のよい音がする。
 しかし劣化音源がダメってわけでもない。パソコンの小さなスピーカで、小音量で聴いている限り、ぜんぜん気にならないからだ。ヘッドフォンでもそんなもの。人間というのは四六時中最高品質を求めているわけではないんだな。どうでもいいときは、ほんとどうでもいい。
 大型のオーディオ機器で再生するのは、音波を大きなレンズで拡大するようなものだ。上等な機器は正確に忠実に拡大する。
 きれいな小さな絵を、大きく拡大するとあらが目立つ。きれいな小さな絵を劣化コピーして、それをさらに拡大すると、オリジナルとはえらい変わり様だなとなる。それと同じことだな。
投稿者: 大澤義孝  | コンピュータ

2015年12月22日

冬至の忘年会

 とある出版社の忘年会に招かれた。ホテルの大きなフロアに200人以上いたかも。ここの出版社とはこれまで長いおつきあいがあるんだけど、いつもメールのやりとりだけで済んでしまうので編集者と直接会うのは数年ぶり。私は編集者の顔を忘れていて、見れば思い出すだろうと思っていたんだけどちっとも思い出せない。たぶん編集者も忘れているのかもしれない。向こうから声をかけられることを期待したがだめっぽかった。他の知りあいもいなかった。
 こまったなぁ、受付で聞くしかないかなぁなどと考えていると、社長や上役の話がはじまったので探すのはやめて、向学のために耳を傾けていた。
 「紙媒体は売り上げが減少方向にあってこれからは電子書籍だ」とか「今のホットな話題は機械学習(ディープ・ラーニング)」とかそんな話が印象にのこった。
 ディープ・ラーニングは次世代AIとして今注目を集めていて、長いこと鳴かず飛ばずだったAIの分野でのブレークスルーと言われている。私も最近耳にしたばかりで詳しいことは知らない。これまでのAIは、「AIと言いたいだけちゃうんか」というようなものしかしらない。たとえば名人棋士より強い将棋ソフトは知能をもっているといえるのだろうか。自動翻訳ソフトはどうかしら。歌う初音ミクは知能をもっているのかしら。Googleは知能をもってるのかしら。長年かけてバージョンアップしてきたそれらのソフトウェアはすごいとは思うんだけど、知能かどうかというと私は違うと思う。知能ってそもそもなんじゃらほいといったところが曖昧なまま、人工知能という言葉だけがこれまで一人歩きしてきたように見えるんだけど、ディープ・ラーニングはちょっと違うらしいんだよ。なわけで興味をもっている。
 次に紙媒体の本が売れなくなりつつある件。不思議というか残念というか。キンドルも使ってみたけど、あまりいいとは思えないんだけどなぁ。読みにくい、重たい、操作がギクシャク。いちいち充電が必要。線を引いたり書き込みもやりにくい。
 電子書籍のよい点は何百冊あっても場所を取らないことと、検索できることかな。ただし検索は使いにくいけど。それから薄暗いところでもバックライトで読めたり。
 そういえば、幽体離脱入門の電子書籍版がすでに販売されています。幽体離脱入門は読んでるところをあまり人に見られたくない本かもしれないけど、電子書籍だと他人に悟られにくくていいかもしれないよ。

 重役たちの話も終わり、再び編集者さがしを再開。途方にくれていたとき、偶然名刺交換の場に遭遇し、横目でチラ見したら「ああっ、みっけ」。ちょろちょろと話しをしたあと、昨日からあまり体調がよくないので義理ははたしたと早めにずらかりました。
投稿者: 大澤義孝  | コンピュータ

2015年08月22日

Windows10

 Win7からWin10にバージョンアップ。そうしなければいけない理由もないんだけど、今のうちなら無料ということなのでやってみた。こういう場合、かならずなにか面倒な問題も発生するのが常なので、すでにそういう例がないか事前にググッて調べたのだった。それでおおむね問題なさそうと判断してアップデートしたんだけど、Win10の軽量Webブラウザ「Edge」ででATOKが使えなかった。つまり検索エンジンで漢字入力ができないし、掲示板に投稿したくても日本語が書けない。(標準装備のMS-IMEは使える)。
 「どういうこっちゃねん!」と再びググッてみると、最新版のATOK2015ならこの問題は解決していることがわかった。Win10導入以前に、あれやこれやと調べたのにこの問題は検出できなかった。つまりほんとに知らないことを事前に調べようとしても、効果的な調べ方ができないのでほとんど徒労なんだな。
 結局Win10は無料だったけど、ATOK2015でお金がかかってしまった。でもATOKを使うとMS-IMEには戻れないよね。
投稿者: 大澤義孝  | コンピュータ

2015年05月27日

ブログがあまりに重いので

 このブログにアクセスすると、画面が表示されるまで三十秒以上待たされることに気づいた。はじめは混雑しているのだろうくらいに思っていたが、時間帯をかえてアクセスしてみても大差がない。一週間以上こんな感じだ。三十秒も待ってくれる読者はいない。
 調べてみるとアマゾンのバナー表示が極端に遅くなっていて、それが全体の足をひっぱっていた。取り外すとすぐに改善した。
投稿者: 大澤義孝  | コンピュータ

2015年04月17日

Apple Watchはなにをめざしてるのだろう

 Apple Watch発売のニュースを見た。これをつかってムーンボイドを知らせる腕時計アプリを作ることができるはず。(だれか作ってw)
 ただAppleWatchはバッテリーが24時間持たない。24時間すら時を刻めない時計なんて、時計じゃないと思うんだけど……。
 ずいぶん前にボイド時計をマイコンで作ったとき、時計に求められる機能について色々と考えさせられた。
市販の時計をみると、正確な時を表示するのが第一で、複雑な機能をもった時計はほとんど無い。高次機能の搭載よりも、高精度化と省エネ化に技術が注ぎ込まれている。目覚まし時計は単三電池で1年以上動くし、腕時計は太陽電池で動作したりする。これって自分で作ってみるとわかるけどすごいハイテクだったりする。時計を作ることは簡単でも、省エネ時計をつくるのはとても難しいことだ。
 時計は休み無く動きつづける必要がある。だから高次機能の追求よりも、ランニングコストを下げることや、長年壊れない堅牢性、正確さ(わずかでも狂う時計は、長く動けば大きく狂う)が優先的に求められる。
機械式時計の時代から何百年も追求されつづけてきたことだし、今も追求されつづけている。
 天体位置、高度や方位、気圧や気温、体温などの表示といった、高次機能を搭載した時計は、これまでもあったけど、あまり広くは普及しなかった。作れなかったわけではなく、あまり必要とされなかった。時計は時さえわかれば、ほぼ充分必要性を満たすものなのだ。
 AppleWatchは時計業界が長年かけて極めてきた省エネをばっさり捨て、時計業界があまり重要視しなかった高次機能の発展をもくろむ商品というわけ。腕時計としてみるとほとんど価値がないように思える。アップル社はなにを目指しているのかしら。どうなっていくのかしばらく様子を観察してみたい。
投稿者: 大澤義孝  | コンピュータ

2014年07月09日

キンドルを手にいれたよ

 前々から気になっていたキンドル・ペーパーホワイトを入手。確かに読みやすいし、本の購入も簡単。よくできてるなー。ただで読める本もたくさんあるので、しばらく楽しめそう。
 しかし漫画をキンドルで読むのは、老眼の目にはきついと感じた。ハズキルーペをかけて読んでいる。表示エリアは文庫本サイズだから、漫画をよむならもっと大きな画面サイズがほしい。
 キンドルは軽いのが売りの一つなんだけど、文庫本よりは重たい。読みやすさも文庫本のほうが上だろうな。そう考えると、紙の本がもっているユーザーインターフェイスは大変優れたものだ。あまりに当たり前なことだけど。
 それでキンドルで最初に買った本が聖書。200円で買えて読み応えは抜群。分厚い本を持ち歩く必要はないし、文字サイズも変えられ読みやすい。聖書はキンドルで読むメリットが大きい。
 新しいデバイスを手にいれると、どうしてもあれこれと中身をいじくりたくなってしまうもので、さっそくキンドル本の作り方や、キンドルアプリの作り方をリサーチしている。キンドルで動くJavaアプリが作れるらしいんだよね。もうちょっと先の話だけど。
 「それよりスマフォでアプリ作ったほうが儲かるよ」なんて声が聞こえてくるんだけど、スマフォのあの小さな画面は老眼にはきついのよ。だもんでもつ気がしない。毎月バカ高い料金を請求されるのもうっとうしい。キンドルに維持費はかからないのがいい。

投稿者: 大澤義孝  | コンピュータ