2022年04月18日

ブログ引っ越します

新しいブログ
https://tetramorph.to/blog/

ぼつぼつとリニューアルを進めていきたいなあと思ったりしています。
httpsにも対応してみました。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(2)  | 日記

2022年01月01日

あけましておめでとうございます

 去年はまったくブログを更新できなかったので、大晦日にはせめて一度くらいは更新をと思っていたのですが、更新しそびれてしまいました。2021年はまったくブログを書けなかった。
 実は去年の4月から大阪に住んでいます。母親の認知症が無視できなくなってきたからです。
 大阪の実家に戻ってから、家の中のあちこちが壊れたり傷んでいることに気づき修理したり、修理してもらったり。母の病院がよいにつきそったり。そんな日常が過ぎていった。母のシモの世話まではまだ必要ないのがせめてもの救い。
 また、母がファイザーのワクチン打って2ヶ月目に、寛解していたがんが急に再発、急激に大きくなり手術になった。主治医に尋ねても因果関係はお約束通り「わからない」。さらにまた2ヶ月後に再発して再手術。きりがない。ネットには「ワクチンでがんになった可能性、あるいは再発した可能性」という話も多数。ワクチン、ほんとに大丈夫なの?
投稿者: 大澤義孝  | コメント(3)  | 日記

2020年12月23日

ありがーと!

皆様の思いやりに感謝!
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記

2020年12月18日

アマテルの新バージョンをリリースしました

 アマテルの新バージョン2.0.5をリリースしました。アマテルが起動しなくなった原因は、エニアグラムカレンダーの暦辞書ファイルの有効期限が切れたからでした。ミチテルの暦辞書もこのまえ期限切れになりましたが、「まだ他の機能は動くしめんどくさいからまあいいか」と放置していたのですが、とうとうアマテル本体も起動しなくなってしまったので、重たい腰を上げたというわけです。今回、暦辞書の範囲を拡張して2040年まで使えるようにしました。他に変更したところはないです。
 インストールのとき、すでにアマテルをインストール済みの方は「天文歴をインストールしない」にチェックを入れておくとスムースに事が運ぶはずです。新規インストールの方は、そのまま普通にインストールしてください。

 アマテルの今後も考えないといかんですね。私自身もアマテルをこれからも使い続けるだろうとは思うのですが、自分のニーズとしては今程度の機能があれば充分と思っていて、新機能(たとえばハーモとかヘリオセントリックとか)を実装するほどのモチベーションが無いんです。まあ、本気になったらすぐにできると思うけど、そしてそういうふうにアマテルを設計したのですが、いかんせんモチベがない。
 アマテルのソースをGitHubに移して公開プロジェクトにして、あとは好きにやってくれというのもありかと思ったり、思わなかったり。

 「売り物にしてはどうか」という話がこれまでに何度か来たことがあるのですが、使用しているAPIのライセンスの問題があって、それはある程度のお金を払えば解決することなのだけど、売り物にするにはもはや時代遅れのアマテルのGUIをタブレットにも対応するなどデザインを刷新すると共に、より一層の機能充実を図る必要があって、さらに今後の継続的な販売努力が必要になるわけで、私独りでそれをするのには荷が重いし、占星術へのモチベを失っているので、そこまでの馬力は出せそうにないのです。

 モチベを上げるために、寄付金をいただくというのもありかなぁと思ったりもします。アマテルはGPLライセンスに従っていますが、これはソフトウェアを売ることを禁じているけど寄付を求めることは推奨しています。数年前に見ず知らずの方からメールで「アマテルを作ってくれてありがとう」と5000円分のアマゾンギフト券を贈って頂いたことがあります。アマテルのリリースが2011年。9年間でただ一人だけです。寄付を求めていなかった時期に自発的に贈ってくださったので大変印象に残っています。まぁ頂いたからといってそのときはなにもしなかったんですが…… (^^;
今回のように、「もうどうでもいいかなぁ……」と思うようになったときに、踏みとどまる理由になることはあると思います。
 今さらなんですけど、どうでしょう?
 いくらでもよいのでアマゾンギフト券を送っていただければ幸いです。これはeメールで送ることができますし自由に金額を指定できます。
キャプチャ.PNG
一度にたくさんいただくより、小分けして毎月とか年に数回とか継続的または断続的に送っていただけると嬉しいです。なぜならば、今回アマテルが動かなくなって焦った方、今も焦っている方、たくさんいらっしゃるはずで、申し訳なくおもうのですが、問題が無かった9年間は実に静かなもので、こっちも本の執筆に没頭してアマテルのことは忘れていました。外部からの刺激がなければ忘れてしまうのです。ユーザ様からのリアクションは回数が多いほど、アマテルのことを忘れずに済むというわけです。
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2020年10月27日

ポポー

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 長野の知りあいから「ポポー」というフルーツをいただいた。あまり日持ちしない性質があり、そのためほとんど流通することはないらしい。ポポーを栽培してる農家に知りあいでもいないと手に入れるのは難しいかもしれない。
 アケビくらいの大きさで、香りは梨のようなりんごのような……。皮をむいて食べる。中には柿の種みたいなのがたくさん入っている。クリーミーな味わい。食感はアボカドやバナナに似てるけど、味も香りもまったく違う。類似するフルーツや食品を思いつかない。アメリカではカスタードアップルと呼ばれている、とネットで知った。なるほど、言われてみるとそんな感じもする。カスタードクリームのようなクリーミーな甘さがあって、そこにりんごのような洋梨のような風味と、少しの酸味……などといってもかなりちがうなあ……。
 ポポーを一度も食べたことない人は、こんな説明を読んだところで、まったく味を想像できないだろうけど、味覚にかぎらずどんな経験もまったく知らない経験については、ほとんど知ることができないものだ。
 (これと同じで幽体離脱も経験するまでは、どんなものかなんてほとんどわからないだろう。同じ経験があるもの同士が話せば、「ああ、あれね」とすぐに了解できるが、相手がまったく知らないことは伝達するのが極端に難しくなる。しかし、それを経験するための方法くらいなら教えることができる。)
 私はポポーがとてもおいしいと思ったのだけど、送ってくれた方いわく「10人中3人くらいがおいしいと言う」そうで、実は好きじゃない人のほうが多いことにちょっとびっくり。タネが多くてちょっと食べにくいのが欠点だけど、とてもおいしい。バナナみたいに種無しにできたらいいかもね。ごちそうさまでした!
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2020年10月15日

それは事業ゴミです

 断捨離を続けていて、あらかた始末はついてきたのだが、その過程でやれやれと思ったことを一つ。DIYでトイレ床のタイルを張り替えたことがあったのよ。そのときセメントをこねる容器が必要でトロ船というプラ製の浅くて平たい四角いバケツをホムセンで買ったのね。大きさは60x40x20センチくらい。「またいつか使うかも」と死蔵して数年。場所塞ぎなだけじゃねーかと、捨てようとしたら粗大ごみ扱い。清掃局に電話して、粗大ごみの申し込みをしてそれで終わりのはずだったけど、事態は思わぬ展開に。
 清掃局の粗大ごみ受付窓口に電話すると、「捨てるものはなんですか」というから「トロ船です」と言ったら「なんですか、それ?」「セメントをこねるときのプラ容器でDIYで使ったんですよ」などと話したのち、自分ちの住所を聞かれてこたえたとたん、担当者いわく「あの、賃貸にお住まいということですよね?それで自室の修繕を行ったと。それは大家さんが捨てるべきもので、大家さんは賃貸事業を営んでいるのだから『事業ゴミ』という扱いになります」。ちゃんと大家とは話がついていることやDIYに至る事情を説明したのだけど、「事業ゴミだから引き取れない」の一点張りで事業ゴミ業者を紹介された。
 しょうがないから、事業ゴミ業者に電話すると、案の定、「どうしてあなたみたいな人がウチに電話してくんの?」と困惑した応答。こういう業者に依頼するのはたとえば、お店を廃業したときいらない粗大ごみをまとめてもっていってもらうとか、PCBや水銀や放射性物質を含んだ危険な装置を捨てるとかで、基本的に個人相手の商売じゃない。なんで電話してみたかというと、どれくらいお金がかかるものか興味があったのね。
 2つの業者に確認したところ、1つ目の業者は3000円といわれた。「トロ船は千円弱で買ったのに、捨てるのに3倍もかかるなんて」と言ったら、「粗大ごみを市が数百円の料金で引き取ってくれるのは、足りない分を税金でまかなっているから」とのこと。なるほどね。2つ目の業者は、「クルマで取りに行くので出張料で5000円プラス捨てる物一点づつ料金が異なる」という回答だった。どちらの業者も、こっちの説明を聞いて「それはそれはお気の毒に……、なんか別の手を考えたほうがいいですよ」という対応だった。
 「へぇー」と理解したあと、私は工具箱から金鋸を取り出し、トロ船を半分にぶった切り普通のゴミの日に捨てた。サイズが半分になったから、もう粗大ゴミでも事業ゴミでもない。(わかってたけど、けっこうしんどい作業だからやりたくなかったの)。ゴミ収集車は普通に持っていってくれた。
 後から思うと、窓口でトロ船とかDIYなんていわずに、「金魚を飼うための水槽として使っていた」とでもいえば、なんの問題もなく粗大ゴミとして処理できたはず。しかし、電話口でとっさの機転を効かせられるかというと難しい。
 清掃局というのは原理主義的なお役所仕事なのだということを改めて認識した。
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2020年09月23日

ずいぶん更新をさぼってしまった

 ずっと本を読んでいた。「ベルゼバブ」からはじまって、国内で出版されているグルジェフ関係の本はぜんぶ読みつくそうと、たむたむと読んでいき、だいたいすべて読みつくした。半分くらいは過去に2回以上は読み返している本だったが、残り半分ははじめて読むものだった。
 もっと早くに読んでおけばよかったとも思う反面、今程度の読書力というか認識力が備わって読んだから、よく理解できたと言えるところも大きくて、若い時に読んで理解していたことは浅かったように思う。グルジェフもウスペンスキーも、その弟子たちの本も、著者がかなり歳をとってから書かれた本がほとんどなのと、弟子たちはハイソな人々が多かったというのもあって、内容がよく練られていて、どの本を読んでもはずれがなかった。私は本を読むときは必ず、その本の著者が何歳のときに書いたものなのかをチェックする。文章にはかならずその人の年齢相応の限界というか絶望が読み取れるもので、そこらへんが極端にはずれている本は、なにかがおかしい。

 さてと、私は最近、どうも表には開かない。表現欲求というものが希薄になってしまった。歳なんだろうな。ホムペもブログもだらだらと惰性で続けている。ばーっと捨ててしまえばいいんだろうけど、、、、

 そうそう、断捨離をはじめたのです。沖ヨガの沖正弘が提案した「不要なものを減らし、生活に調和をもたそうとする思想」ということになっている。私の本棚に沖正弘の本が二冊残っていて「ヨガによる病気の治し方」。昔、ヨガを習いはじめたとき先生オススメの本だったけど、さて断捨離について書かれていたっけな。

 あらためて部屋の中のものをチェックしていくと、いらんものが増えたなあと。いや、昔はいるものだったけど、時間とともにいらないものに変化してしまったんだな。必要なものか不要なものかは時間が教えてくれる。しかし、ゴミを捨てようとすると、やれ分別しろだの、収集回数が少なかったり、粗大ごみは申し込み制で回収日は一ヶ月以上先とか、ゴミ収集局まで持ってこいとか、都市が便秘になっているようだ。都市も病気なのだろう。これでは景気もよくならんだろうな。
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2020年06月14日

梅シロップの季節

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 毎年この時期になると、梅シロップを仕込む。ところが今年は梅が店にほとんど並んでいない。梅酒をつくるためのホワイトリカーも今時期にはよくみかけるのにあまり見かけない。梅の値段は去年の倍と高騰している。去年も不作だったのに今年はもっとひどい超不作だという。天候に恵まれなかったのか、あるいはコロナのせいで収穫する人を集められなかったのか……。
 店で買うのはやめてネットで買った。去年よりちと高いけど店で買うよりはだいぶ安い。古城梅(ごじろうめ)という品種を初購入。「種は小さく肉厚でジュースが多く、酸味が強く、梅酒や梅シロップに適す」とされるんだけど、ほんとかどうかはまだ不明。作って食べてみるまではわからない。甘い桃の香りが混ざったような梅の香りが部屋に漂う。この品種は香りに特徴があるらしい。
 梅の実は傷がかなり多かった。収穫前に落ちてしまったのか、コロナで収穫の人手が集まらなかったか。しかし、破棄するしかないほど傷んでいるものは5キロの梅の実の中で一つしかなかった。選別して痛みが多いものは梅酒に、きれいなものは梅シロップにした。
 梅シロップも梅酒も、おいしく作ろうと思うと気づきにくいコツがいくつかあって、知ってしまえばなんてことはないのだが、自分でみつけようとすると何年もかかってしまう。年に一度しか作れず試行錯誤できる回数が少ないからね。ネットで秘伝を探しても、この分野はコピペの嵐だし、さらにいろんなことを言ってる人が大勢いるので、どれが本当かを見抜くのは難しい。結局、自分が納得できるまで試行錯誤するしかなくて、そこにたどりつくまで時間はかかる。
 梅シロップはそのまま水で割ってもおいしいけど、ウニクムダークラムやブランデーを加え、水や炭酸で割ると実においしいカクテルになる。夏はいつもこれ。
 ところで、チョーヤの黒糖梅酒はとてもおいしい。たくさん飲みたい……。そこで、この商品名から黒砂糖で梅酒を作ればこれになると思ってしまう人がたくさんいるようなんだけど、ぜんぜん違うの。梅シロップをダークラムで割るとだいぶ近いものができる(個人の感想です)。
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2020年05月24日

アルメニアのざくろのワイン

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 グルジェフにかこつけてアルメニア産のざくろのワインをゲット。ブランド名が「生命の樹」というのが気にいった。ざくろは生命の樹の象徴だったり、女性原理の象徴でもある。ざくろには女性ホルモンに近い物質が含まれていて、女性の更年期障害にも有効云々という効能は、調べてみるとあまりあてにはならない様子。
 コルク抜きを栓にねじ込んで片手で引っ張ったけど抜けない。こういうとき左右にこぜるとコルクが割れてボロボロになって抜くに抜けなくなるので、二人がかりで事に当たる。ひとりが瓶を押さえつけて、もうひとりは腰の力をつかって真っ直ぐに引き抜く。自転車の空気入れのハンドルを引っ張るような感じで。ポンと音がしてうまく栓が抜けた。
 よい香りがする。甘さ控えめ、ちょっと酸味が強いけど、渋みは少ない。辛口かな。言われなければざくろだとはわからない味わい。しかし、ぶどうという感じもしない。瓶には「ざくろ100%」と書かれている。
 つまみはぶどう、チーズ、チョコとかためしたところ、ぶどうが一番合う感じ。ミックスフルーツの缶詰とそのシロップも一緒に混ぜ合わせてフルーツパンチにして飲んだりした。
 自家製三年ものの梅酒とカクテルにすると、すばらしい味。私は酒の味はあまりよくわからないので、こういう飲み方になってしまう。美味しく飲めればそれでいいんだよ。
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2020年05月23日

ピエール・マドニエ・タロット

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 コロナの影響で通販できなくなっていたピエール・マドニエ版。国内では値段が釣り上がっていたけど、規制が解除されて本家から正規料金で買えるようになった。注文後、フランスから16日かけて到着。タロットを買うなんてひさしぶりだ。
 現存するの最古のマルセイユ系タロットとされていて1709年から販売されていたらしい。絵は最古とは思えないほど鮮明で美しい。これより後に作られたマルセイユ系でひどい出来栄えのデッキはたくさんある。マドニエ版をじーっと見ていると、偽書だったりしてとか、オーパーツだったりしてとか、これより前にも同系のデッキがありそうとか、そんな妄想が心に昇ってきた。
 私はカードの歴史や起源の探求にはあまり強い関心はない。だいたいもう、手がかりがほとんど残ってないのではなかろうか。古いデッキはランゴリアーズがぜんぶ食ってしまった後だろう。
 また、タロットの起源をさかのぼっていっても、玉ねぎの皮むきみたいに最後は芯も残らような気がする。
 だけど、タロットの歴史をまったく無視するのもどうかと思うし、現存するマルセイユ系(タイプ2)では今のところ一番ふるいやつと言われると見ないわけにはいかない。
 大アルカナの図像はネットでも見れるので、小アルカナの図版がどうなっているのかが気になってるのね。コンバー版との違いとか。
 この製品の特筆すべき点は、分厚い紙で作られた頑丈な箱。こんな立派な箱に入っているタロットはめずらしい。ちょうどこれと同じような箱を、マルセイユ版を入れるために自作したことがあるけど、予想外に手間がかかったことを覚えている。きっと価格の半分くらいは箱代かもしれない。ケースのほうがお金がかかっている商品というのはたくさんあるのよ。でもこれは、立派な箱に入っているからこそいい。大切な資料でありコレクションとして買ったので。占いには使わない。
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2020年05月21日

注目すべき人々との出会い


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 グルジェフの「注目すべき人々との出会い」を読み返している。グルジェフはけっこう酒好きらしく、カルバドス(リンゴのブランデー)とかコニャック(ブランデー)とかマスティカ(樹木から取った芳香樹脂のリキュール)などの名前がちらりほらりと出てくる。
 この本にはグルジェフの生い立ちが書かれていて、アルメニアで育ったということになっている。アルメニアの酒については書かれていないのだが、代表的なものとしてアルメニアン・ブランデー「アララット」というのがある。アルメニアの地酒。
 アララットというのはアララト山から来ていて、ノアの方舟が漂着した山のことだ。標高5137メートルのこの山は、元はアルメニア領にあったが戦争で取られて今はトルコ領になっている。両国は今も断交中。日本でたとえるなら富士山をどっかの国に取られてしまったような状況かな。
 グルジェフが育ったアルメニアは、聖書の物語の舞台ともいえて、世界で初めてキリスト教を国教化したことで有名。
 今はネットがあるので、本に出てくる地名で検索すれば、すぐに地図が出てきて現地の写真も見ることができる。グルジェフが家族と暮らしていたというアレキサンドロポル(現在は「ギュムリ」)の町も、ストリートビューで歩き回ることができる。グルジェフが旅をしたという、アジア大陸の奥地、サルムング教団があるらしいトルキスタンの写真も見られる。一生行くこともなさそうな場所だけど、写真が見られるだけでもありがたいことだ。昔、この本をはじめて読んだころは、ほとんど情報が無かった。
 グルジェフによれば「知識が大量に放出される時代がある」という。それはひっくり返せば、知識が簡単には手にはいらなくなる時もあるということだ。きっと今は、大放出の時代なんだろうな。しかし、それはいつまでも続かないかもしれない。
 グルジェフを偲んで「アララット」をポチッた。ブランデーなんてほとんど飲んだことがなく比較対象も知らないので、味の善し悪しはよくわからないのだけど、いい香りだし普通に飲めるからおいしい酒だろう。つまみには、チョコレートがよく合う。自家製の三年ものの梅酒とブレンドして炭酸で割ったらすばらしい味。
 この酒の特筆すべきところは、アッパー系の酔い方にある。グルジェフ流に言うなら(ジョンCリリー流というべきか)意識を〈水素24〉に持ち上げてくれること。アルコール飲料と一口にいっても、意識にもたらす効能はそれぞれ違うんだな。アララットは上質な〈水素〉を含んでいる。
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2020年05月09日

ベルゼバブへの孫への話


 ロックダウンの最中に、分厚すぎたり難解すぎたりして敬遠していた本を読み切ってしまおうと決めて読書中。
 手始めにグルジェフの「ベルゼバブへの孫への話」。「えっ、あんた未だに読んでなかったのか?」などという声がどこかから飛んできそうだけど、ちょっとワケあってヘソ曲げて読まずに30年くらい本棚で放置していた。
 この本は空想科学小説で「おはなし」で、だからタイトルに偽りもない。だから「おはなし」として理解すべきもので、哲学書だとか技術書だとか心理学書だとか思い始めると後々めんどくさいことになる。私的にはグルジェフ神学書とか、グルジェフ聖書ともいえるけど、やっぱり「おはなし」だというのがいちばんぴったりだろう。
 この本は読む前からグルジェフとウスペンスキーにまつわるたくさんの能書き情報があったり、ハードカバーの大きな分厚い二段組の本で持ち運びが不便で外出先で読んだりしにくかったり、一回読むだけでも大変なのに本の冒頭で「3回読め」と書いてあったり、わざと身構えてしまうようにできているのだけど、ただの「おはなし」だと思って読めばなんてことはないただの「おはなし」である。面白かったかというと、ほとんど面白いと思ったところもなかった。「わざと面白くないように書いた」とも言われている本なので、面白いことを期待しても無駄だろう。
 私の感想だけど、この本はグルジェフからの「おまえら、本を読める人になれよ」という読者へのメッセージだと思う。「読書の練習をするための本」ということだ。面白い小説や漫画、強い興味をもっている本なら何冊でも簡単に読めるけど、そういうのばかりだと読書力がつかない。うんざりするような本でも強いて勉めて修行のように読めますか。あなたは「パートクドルグ義務」を果たす能力がありますか、ということ。パートクドルグ義務とはこの本の中で、「意識して苦痛苦悩を伴う努力をすること」で、それは「人間の体内に高次存在体を形成するのに必要な宇宙物質を同化吸収する唯一可能な手段」だとされる。
 高次存在体云々は「おはなし」だから真に受けないほうがいいとして、「読むのが嫌な本でも読もうと思えば読めるようにならないと、おまえらいつまでたっても馬鹿のまんまですよ」っていってるんだろうな。「進化のためのワークをする」などと言う前に本くらい読めるようになれよ、バーカ!ってこと。
 しかし、最初からそう言われていることが見えてしまうと、ちょっとね。
 また、中身について少し思ったことを書いておこう。
 理系人間の物事の捉え方でグルジェフの思想を理解するとウスペンスキーの「奇跡を求めて」ができるのだろうけど、グルジェフの思想は文系人間の物事の捉え方で接近しないと大きな勘違いに結びつくかもしれんね。グルジェフが「ベルゼバブ」のほうを先に出版し「奇跡」は最低半年は遅らせて出版しろといったのはそういうことだろう。もともとウスペンスキーのような理系的な見方で接近すべきものじゃないのだろう。ある程度はそれが可能な教えだとしても。
 その昔、X氏の暗闇集会の席で、「水素論ってさぁ、おおざっぱな目安にすぎないんでないの。生命の樹と似たようなもので、あんがいいいかげんなんじゃね?」と私が口走ったら、「またそんなこといっとるとですかー!!」と怒りだした人がいた。目安というのをもっと正確にいうと象徴体系だということ。その当時は水素論が象徴体系だという認識に至ってなかったと記憶しているのだが、ばくぜんとそういうものであることが分かりつつあるころだった。
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2020年04月23日

やってみよう水晶透視



 知りあいのひありさんが本を出したので紹介。水晶玉透視は、うちの「ダークミラー入門」にも書いたけど、スクリーンにビジョンを映す術です。これまで幽体離脱に成功したという報告は数あれど、ミラーにビジョンを映すのに成功したといって来た人は、ひありさんだけです。もうずいぶん前のことだけど。このたび、こうして本になったのは大変喜ばしいことです。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記

2020年04月14日

「コンテイジョン」という映画を見た


字幕版がいいならこっち

2011年の映画。「コンテイジョン」というのは、接触伝染病という意味らしい。疫病の恐怖を描いた映画は色々あるけど、この映画は今のコロナの状況を予言しているかのよう。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記

2020年04月13日

「幽体離脱入門・増補改訂版」がもうすぐでます



 「幽体離脱入門」を上梓してから10年がすぎました。10年間売れ続ける本は少ないそうでロングセラーとのことです。著者として冥利に尽きます。10周年なので増補改訂版を出そういう話になりました。そこで、16ページ分、新しい内容を付け加えました。
 本書を読み返すと、カミソリの山の上を這わされているような痛々しさを感じて、全面リライトしたくなったのだけど、これはこれということで大きな修正はしないでおいた。といっても、いくらなんでも見過ごせないという箇所はたくさんあって、数十箇所は手直ししてしまったけど、大筋には影響ないはずです。
 この本は10年の間に5回くらい増刷していて、増刷のたびに誤字脱字やこまかな表現を訂正してきているのだけど、気合入れて本気で校正すると、まだまだ至らない点はみつかるのだった。たぶん、文章というのは、とりあえずの完成があるだけで、その気になればいくらでもいじくることができて、完成するなんてことはないのだろうな。最初に書いたものには最初なりのよさがあるはず。
 増補稿でなにを書いたかは、それは本が出てからのお楽しみです。
 増補改訂版は4月23日〜24日ごろには書店にならぶ予定です。実は10周年は去年なんだけど、出版の都合ですこしタイムラグがあったりします。よりによって新型コロナ大流行の時期に重なってしまったけど、みんな外出自粛でつまんなくしているだろうし、こういう時は幽体離脱で異世界に行ってみよう。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記

2020年03月31日

ぜんぜん大丈夫じゃなかった。

コロナウィルス、大丈夫そうと思ってから二ヶ月が経過。ぜんぜん大丈夫じゃなかった。
せいぜい引きこもっているくらしかできないけど、おかげで読書がはかどる。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記

2020年02月03日

コロナウィルス

健康診断で病院にいった。
たくさんの人がいた。
医者はマスクしてなかった。
コロナウィルスは、たぶん、どうってことはないものなんだろう。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記

2020年01月31日

ミチテルが賞味期限切れ

旧正月もすぎてしまった。
ミチテルの天文暦ファイルが期限切れでね、2月から使えなくなる。
私もよく使うアプリなんで、なんとかしたいとは思ってるのだが……。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記

2019年12月24日

千林商店街が衰退していた

 一週間ほど大阪に帰省していた。
 大阪は横浜より自転車にのってる人の数がずっと多い。路駐の自転車の数はぱっと見だけで3倍くらいはある。しかし、電動アシスト自転車はほとんどみかけない。変速機のついた自転車すらほとんどみかけない。市内は平坦で坂がほとんどないのであまり必要とされないらしい。
 千林商店街に行ったら、あちこちに閉店の張り紙が出ていて、歯抜けの商店街になっている。一昨年はまだこんなになってなかったと思うのだが、今年になって閉店が続いたようす。
 テレビなどのニュースでは景気がいいふりをしているけど、肌身で感じる景気は落ち込んでいく一方だな。横浜も個人商店はばたばた閉店していってるし。オリンピック前でこれだから、終わった後はどうなるのやら。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記

2019年12月07日

電動アシスト自転車

 ご縁のできた合気道場が、自宅からはとてもアクセスの悪い場所にある。電車もバスも乗り換えが必要でコスパが悪い。しかし、自転車ならすぐに行けてしまう距離なのだった。そして、自分ちのそばの駐輪場も空きがあって、自由に使える状況。ちょっとまえまではふさがっていたんだけどね。
 それで自転車が欲しくなり品定めを始めた。最近流行りのロードバイクはかっこいいけど最初から論外。以前、大家さんが持っているのを借りて乗ってみたことがあるのだけど、スピードは出るけど、荷物を入れるカゴも荷台もついていないし、つねに前傾姿勢を取って乗らないといけなくて、普段乗りにはまったく適さないものだった。完全にスポーツ仕様なの。
 やっぱりママチャリがいいや。車重が軽く錆に強いアルミフレーム製がいいかと思ったのだけど、普通のママチャリが1万円台で買えるのに、アルミのやつは4万円くらいする。軽いといっても通常22Kgくらいのものが20Kg程度になるというだけの話で、見た目も性能的にも普通の自転車と大差はなさそうだ。高価なくせにぜんぜんワクワクしない買い物。
 そんなとき、ジモティで中古の電動アシスト自転車が出ているのを見つけた。前述のアルミ製自転車と同じくらいの価格。これは自転車屋が売ってる品なので見に行ってみた。電動アシストというのは、ペダルを漕ぐときに加勢してくれる機能で、電動バイクとは違い、ペダルをこがないと前には進まない。
 試乗させてもらった。この自転車屋の裏側は丘になっていて、急な坂道が続く住宅街。こういう場所では電動アシストがあるのとないのでは大違い。到底、普通の自転車では降りて手で押して上がるしかないところでも、すいすいと登っていけるのだ。ペダルが重くなる場所で、後ろから誰かに自転車を押してもらっているような感覚。チャイルドシートつけた電チャリがママさんに大人気なのもよくわかる。重たい荷物をのせながら軽々と運ぶことができるからだ。
 これを知ると、アシストなしの普通の自転車を買う気がしなくなった。この店は坂の多い住宅街のそばに店を構えて、電動アシスト自転車を売りまくっているらしい。
 私が住んでるのは比較的平坦な道が続く場所だが、少しはなれると横浜は坂道が多い。急な坂や、だらだらと長く続く坂道がたくさんあって、自転車だとちょっとつらい。さりとて原チャリだと交通ルールが厳しくなるなどハードルが上がるわりにはコスパや利便性がいまひとつ。足腰を鍛えられるからなどと、長年自転車を所有せずに来たのだけど、人生ではじめて電動アシスト自転車を買ってしまった。
 しかし、何日か乗っているといくつかデメリットも見えて来た。車体が26Kgと重く、駐輪するとき少し扱いづらい。電池が切れるとペダルの重たい残念な自転車になってしまう。寒いときは電池の性能が落ちるので、取り外して室内で保管し、乗るときは取り付けるといった手間がかかること。
 徒歩の散歩は、ゆっくりと町の様子を観察しながら歩く。新しい店ができたとか、潰れたとか、今日は祭りか、のぞいていくか、などと気の向くままだが、自転車だと駐輪場がなくて寄り道できないことも多い。自転車だと自宅と目的地といった二点間の移動でのみ物事を捉えてしまう。「2ついいことさてないものよ」ってことだな。
投稿者: 大澤義孝  | コメント(0)  | 日記